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理事長 就任のご挨拶

2020年07月17日

 4月より塩野義健康保険組合の理事長に就任いたしました橿山匡央です。
 就任にあたりご挨拶を申し上げます。
 今年度は新型コロナウイルスの流行による緊急事態宣言発令とさまざまな自粛行動からはじまり、その後も完全終息には至らず新しい生活様式への対応に迫られている日常に加え、過去の災害被害復旧が十分でない中での令和2年7月豪雨による新たな被害の発生もあり、社会生活への影響が大きく生じている状況です。
 ウイルスや自然の脅威の前に人間の無力さを思い知らされつつ、改めて生命の尊さ、健康のありがたさを感じずにはいられません。

 少子高齢化の日本において財政が恒常的に厳しい状況に加え、今回のコロナ対応での補償を鑑みると、現在のみならず将来の財政環境の不安を感じます。
内閣府の調査によると「将来への不安を感じるとの回答が69%」で、不安を感じる要素の上位3回答は「健康状態の悪化が50%」「大地震などの自然災害が48%」「社会保障等の公的サービス水準の低下が42%」とのことでした。
 このような環境下において健康保険の状況について目を向けると、財政不安と現役世代の減少により、企業が運営する組合管掌健康保険の解散もしくは存続の危機のニュースをしばしば目にします。
 2019年4月には大規模組合含む5組合が解散し、また全国1,400組合のうち赤字組合が全体の6割を超えるとのことです。
万一のケガや病気の際に一部の負担で治療を受けることができる、この当たり前となっている仕組みの維持が難しくなってきているのです。そのためには、「負担」と「給付」のバランスが極めて重要となってきます。公平性を図りながらも、一般加入者や従業員としての目線も忘れずに、事業の適正化や効率化の追求をはかっていくことを考えていきたいと思います。

 さて、この2020年に「シオノギグループ『絶』煙宣言 」を発出しています。従来の禁煙宣言からさらに踏み込んだ取り組みです。シオノギグループの従業員やご家族の方々はもとより、シオノギに関係するすべての人々を能動喫煙及び受動喫煙による健康被害から守るために、組織的に取り組んでいます。
 また、健康ウォークへの取り組みやメンタルヘルスカウンセリングなど従業員の心身の健康の維持増進の活動も続けています。

 このような目に見える日常の健康維持増進活動にも貢献しながら、設立76年を迎える歴史ある塩野義健康保険組合を、これからも職員とともに維持、発展させることができるように率先して取り組んでまいりますので、これまで以上に皆さま方の温かいご支援とご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

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